昨日は何処へ行くのか

風呂場からの思索

図書館

2.août.2017

意気揚々と図書館に向かったのだが、夏期休暇期間なので20:00で閉館。

もっと遅くまで開いていてほしいと思うのだが、図書館員からしたらこれ以上開館時間を延ばさないでほしいと思うだろう。

低賃金な上、終電まで働いてくれといわれても、すんなり首を縦には振れない。と過去の心境を振り返る。

そんなことを書いているうちに、ある作品を思いだした。

ボルヘスには『バベルの図書館』という作品がある。

「(他の者たちは図書館と呼んでいるが)宇宙は、真ん中に大きな換気孔があり、きわめて低い手すりで囲まれた、不定数の、おそらく無限数の六角形の回廊で成り立っている。どの六角形からも、それこそ際限なく、上の階と下の階が眺められる。回廊の配置は変化がない。一辺につき長い本棚が五段で、計二十段。それらが二辺をのぞいたすべてを埋めている。その高さは各階のそれであり、図書館員の通常の背丈をわずかに超えている。棚のない辺のひとつが狭いホールに通じ、このホールは、最初の回廊にそっくりなべつの回廊や、すべての回廊に通じている。ホールの左と右にふたつの小部屋がある。」

ぞくぞくする書き出しである。この短編では、図書館の無限性について、ある老いた図書館の人間が語る。

ボルヘスは一度魅了されると二度と逃れられなくなる、そんな作家だ。

 

 

J.Lボルヘス『伝奇集』、鼓直訳、岩波書店

 

 

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